♪LEE RITENOUR / Rhythm Sessions♪

【ド直球のリット・ワールド!】
カリスマ・シェフが、最高の素材を揃え、最高の腕を振るい、自らも「ウ~ム、ウマし…♪」と言いながら創作したお料理のようです。リー・リトナーさんの"Rhythm Sessions"。
彼が足跡を残し、吸収してきた様々な音楽、すなわちジャズ、コンテンポラリー・ジャズ、フュージョン、ブラジリアン・ミュージック、スムースジャズといった多くのジャンルの旨味とセオリーが濃縮されており、リーさんの洗練かつ円熟の極みに達したギタープレイを、それはもォ「お腹いっぱい!」楽しめる快作となっています。
…と、大プッシュするのは他でもない。
なにせ前作はと言えば、リーさん名義の作品でありながら、本人以外の参加ギタリストが総勢20名。ベンソンさんやジョンスコさんはまァ良いとしても、畑違いのスティーブ・ルカサーやニール・ショーン、変態パコパコギター奏者のアンディー・マッキーさんや、モノマネの対象としてはギターリスト随一の布袋寅泰氏までもが登場する闇鍋アルバム。主役であるリーさんを探すのに、何故か神経戦を強いられる“迷作”でしたからね。本作のストレートさも際立つというものです。(ウォーリーをさがせ! 大人用コスチューム (S/M)

故ジョージ・デューク氏が奏でるモーグと、リーさん爪弾くL-5の静かなる掛け合いが印象的なオープニングナンバー、"The Village"です。熱量豊富なアコースティックベースを操るのはスタンリー・クラーク。要となるリズム・セクションにはデイヴ・ウェックルとマニャンゴ・ジャクソンという技巧派の布陣。三連符の持つ、“漂流する歩行感覚”とでも申しましょうか、二つの異なるグルーヴが融け合う感覚が心地よい楽曲ですよね。
いや、実はそのグルーヴ、というかリズム。
本作のキーワードはどうやらソレです。
アルバムの楽曲毎に見てみると、その三連符の他に、4/4拍子、5/8拍子、6/8、3/4、5+3…と、それはもう、演奏中に自分の位置をロストしそうな複雑なリズムだらけ。よせばイイのに何曲か試しに(ベースで)コピーすれば、募るのは“乗り切れない”気持ち悪さだけ。それをですね、いとも気持ち良さげに演奏するのです。リーさん達は。もちろん聴けば夢気分ですよ。
"Rhythm Sessions"とは言い得て妙なるタイトルだと思いますね。
と、いうワケで本作。前々作の"Smoke 'n' Mirrors"がツボだった方を始め、ベンソンさんやジョンスコさんは単体で聴きたいという方、ホテイさんは単体でも聴きたくないという諸兄にパワープッシュいたします。
ちなみに日本版はボートラが3曲収録されていて、それがオマケにするには勿体ない程のクオリティだそうですので、そちらの方もチェックされたし。そっち買えば良かったかなぁ…。

★★★★ 収録曲はコチラ↓ ★★★★
LEE RITENOUR
/ Rhythm Sessions(2012)
01.THE VILLAGE
02.RIVER MAN
03.FAT ALBERT ROTUNDA
04.800 STREETS BY FEET
05.CHILDREN'S SONG #1
06.LA BY BIKE
07.MAYBE TOMORROW
08.SPAM-BOO-LIMBO
09.JULY
10.ROSE PEDALS
11.DOLPHINS DON'T DANCE
12.PUNTA DEL SOUL
★★★★★★★★★★★★★★★
ご来訪ありがとうございました!
まだ梅雨明け前だというのにこの暑さ。
すでに夏バテメーター全開のワタクシに、
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