♪楽器の大掃除♪

お盆休みも終わって夏も終盤。皆様いかがお過ごしでしょうか?呼ばれなくてもやって来る、押し掛けミュージック・サプライヤ~のヤセガエルです。

さて、今回のテーマは表題のまんま『楽器の大掃除』。職業柄、お盆の連休など全然カンケーない身空とはいえ、世の楽器持ちの皆さんが連休中に励んでいたかもしれない楽器のメンテとクリーニングを、先日ワタクシもやってみました。
結構、オールドと申しましょうか、激しくヴィンテージなブツもございましたので、晒し上げと思い出語りでもいたしましょうかね。お付き合いくだされば幸甚だ。BGMは、ギタリスト、CHUCK LOEB(チャック・ローブ)さんのJazzyなナンバーでGO♪



ハイ。で、まずメンテに取り掛かってみたのは、自分史上最も古く、最も思い出深い楽器。
高校入学時に、半ば強制的にロックバンドのベースをやらされるコトになった私が、楽器屋の兄ちゃんに半ば強制的に購入させられた記念すべき1号機。




TokaiのHARD PUNCHER PB-40。
ボディ全体に隈なく施された落ちない汚れと傷。外れて紛失したまま放置されたサドルやコントロールノブ。購入時のそれとは変わり果てた姿が時の流れを雄弁に物語るこの逸品は、今を去ること32年前の1982年製。
購入時、ベースという楽器に対して全く無知無学だった私は、「弦が4本だけ…。もしや不良品をつかまされたのでは?」と、御茶ノ水から家に帰るまで不安だったことを思い出しますね(ベースも弦が6本あるもんだと思っていた)。
このパワフルかつノイジーなベースで演奏されたのは、ゼップやパープル、レインボー、アイアン・メイデンなどのHR・HM系。その後TOTOやら佐野元春やら…なんでもコピーしたなぁ。
しかし…今では、何をどのようにイジってもウンともスンとも言わぬのです。ピックガードを外したらコワイものが出て来そうだったんでクリーニングのみにてメンテを終了しました。


購入は1984年。当時一大ブームとなりつつあったカシオペアの楽曲に挑戦するために購入した逸品。伝統のBBシェイプと、カシのベーシスト、櫻井哲夫氏モデル(みたいな)ホワイト色がグ~。
ジャズベと同じピックアップ・レイアウトながら、ジャズベの音は一切しないという個性的なトーンが売り。ンッペ・ンッペと日々チョッパー(スラップじゃねーぞ?チョッパーだぞ?)を練習したものです。健気だったなー。(通常チョッパー帽子 ワンピース なりきりコスプレ)
ちなみにコイツは、前回のメンテで一時的に復活はしたものの、その後にボリュームツマミの不具合が出て再度お蔵入り。今はまた静かな眠りに就いています。



購入は1986年。当時大流行していたヘッドレス・スタイルを取り入れた先鋭的なデザインに、ヤマハらしい質実剛健な作りが実感できる一本。見た目からは想像出来ないくらいボディが良く“鳴る”ため、夜中に演奏していると家族からゴールデンアームボンバーやナガブチキックが飛んできたことが懐かしく思い出されます。(天才横綱―輪島大士物語
因みにボディのカーボンファイバーっぽい部分と、ゴールドのノブは近年改造した部分です。改造したけど音や演奏性には何ら変化はありません。変化は無くても見た目も大事なのです。それが“楽器道”っつーもんにて。


買ったのはつい最近だと思っていたら、実はもう5年も経過していた。老けるワケだ。
宅録のレコーディングでは定番的存在のベースですが、気のせいか購入時と現在とではトーンがかなり違って来ているような??つーか、ポルシェがワーゲンになったような音??
…まァ、ドライバーがへなちょこだから総合的に性能は大差が無いとも言えますけどねえ。


フツーの人であれば、『最初に買うベース』となるはずの鉄板スタンダード、ジャズベース。しかし私は、そのスタンダードに辿り着くまで、30年もかかりました。臍曲がりスね。
アミーゴな国で作られたせいか、様々な部分が微妙にアミーゴなカンジで好印象。今年の夏はメヒコのそれより暑いのか、日によってネックが順逆様々に反っていてとてもアミーゴです。もちろんトラスロッドなんかで調整はしない。折れそうだから。(サボテン・ブラザース)

ココからはギター編です。
“また借り”歴28年のジャパニーズ・ヴィンテージ、Aria-ProⅡ PE-R80。
経年劣化とは無縁の美しい真紅のボディと、痛々しいポット部に全米が涙。レスポールばりのファットなトーンから、カッティングで映えるきらびやかなサウンドまで一本で出力できる、まさに日本の名器です。
それにしても本当の所有者は誰だべ?借りパク状態は胸が痛いよ(少しだけ)。

「どんだけヤマハ好きやねん!」と、そろそろツッコミが入りそうですね。
ナチュラルカラーとブラック・ピックガードが渋いYAMAHA PACIFICA 112VMXです。
パシフィカシリーズといえばヤマハの入門ギターシリーズですが、コレはまぢで素晴らしい。
ボディの作りもネックの精度もクオリティー高し。そして出力するのはデキの良いストラトのトーンですよ。それを数万円で手に入れられるんだからコスパは最強クラスでしょう。
…しかし、今の若いコたちはテレやレスポールを欲しがるんだろうなぁ…。

「だから、どんだけヤマハ好きやねん!!」って、ツッコんでくだちい。
リー・リトナーさんもご贔屓の、YAMAHAサイレントギター、SLG-100Nです。
“サイレント”の名が示す通り、ナマ音の音量はアコギの10%以下。ピエゾ・ピックアップ搭載でエレキギターと同様の運用が出来るため取り回しは軽快です。
また、見た目のインパクトも大。あのリーさんが弾いていても、絵的には笑えるほど面白いので、そっち方面の支持を得たいギターリストの方には猛プッシュします。

楽器にも“出会い”というものが確かにありますね。私にとってはコレがそれ。
EpiphoneのJoe Pass EmperorⅡ。
フラッと入った楽器屋さんで、「あったらイイけど、あるワケないよな~」と覗いてみた中古ギターコーナーに、まさしく欲しかった機種・色・価格・弾き心地が全て合致した奇跡の一品を見つけてしまったと。そして即買いですわ。3万円。もちろん後悔はしていない。

締めは管楽器で。
母親が、米国へ出張していた父親へ国際電話で頼んだ、「(飛行機の)機内で買えるブランケット」を、父親が「市内で買えるトランペット」と聞き間違えて買ってきた伝説の一品。
BUNDY社のトランペット(型番不明モデル)です。
購入直後から四半世紀の間ケースの中で保存されていましたが、5年ほど前に晴れて御開帳。やっと表に出たと思ったら、あの大地震で棚から落下。管体にキズと凹みを付けられてしまった可哀想なヤツです。『楽器を迂闊にディスプレイしてはいけない』ということを教えてくれた楽器ですね。ごめんね、ごめんね~い。

「これ見せてください!」と言うハズが、「これください!」と口が滑ってしまったのです。だから購入するハメになってしまいました@イシ●゛シ楽器町田ジョルナ店。モノはMavisのソプラノサックス、MSS。
数年前までサックスという楽器を触ったことすらない私に相応しいリーズナブルな価格と、絶対に初心者には向かないオンチな出音や、油断すると脱落する部品の数々に魂が震えた名器。
まだまだ吹くぞ!サイドキーがブラブラしていても!


本エントリーでご紹介する最後の楽器はコレです。
「だからお前はヤマハの回し者か!」というツッコミも歓迎の、アルトサックス、YAMAHA YAS-62。私の所有する全楽器中、最も高価なブツであり、加えて最も触っていないブツでもあります。
実は楽器にとって最も不幸な状況は、『触ってもらえない』状況なんですよね。雑に扱われたり、壊されたりすることよりも。音を出してもらってナンボですから、楽器は。
そんなワケで今、『吹いてくれる人』へ嫁入りさせることも考えてたりして。(音を出す環境も、時間も、才能も無かったんだな、コレが)
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そんなこんなで今回の長~いエントリー、いかがでしたか?
次回はまた、アルバムレビューでお会いしましょう!お楽しみに!
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ご来訪ありがとうございました!
んで、メイヤーのマッピ込みで15マン円でどお?
「買うぞ!」という方は、㊙コメにて連絡を。
最後に叱咤激励のクリックおながいします。
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