【ラスト・ソングス】
~ GEORGE HOWARD(ジョージ・ハワード)~
1956年、ペンシルヴァニア州・フィラデルフィアで誕生。
1979年、グローヴァー・ワシントン・Jr.のツアーで注目される。
1982年、"Asphalt Gardens" でソロデビュー。
1985年、3rdアルバム"Dancing in The Sun" で、ビルボードの
ジャズ・チャートを制覇。
1980年代後半〜1990年代前半、ケニー・Gと並び、コンテンポラリー・
ジャズ界における代表的なソプラノ・サックス奏者として活躍。
そして1998年3月20日。悪性リンパ腫により死去。42歳。
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今夜取り上げるのは、ジョージの存命中にリリースされた実質最後のアル
バム"Midnight Mood" 。'98年1月、ジョージがこの世を去る僅か2ヶ
月前に発表されたスムースジャズ作品です。
正直なところ私、ジョージのサックスには、それほどセンセーショナルな
刺激は受けていませんでした。
彼の活躍していた同時期には、同じソプラノ使いに、ケニーGというバケ
モノ(的に売れた)プレイヤーが存在してましたし、私がより魅力的に感じ
ていたナジーや、アルト使いのデイヴ・コーズ、テナー使いのボニー・ジェ
イムスが頭角を現してきた頃と重なっていたため、ジョージの(ちょっと押
し出し感の乏しい)作品がファースト・チョイスとなる場面はあまり無かっ
たんですね。
彼が『急逝した』というニュースを知っても、「ああ、それは残念・・・・」程度
の感想しか湧いて来なかったし、それを知った後でいくつか出合った彼の
作品を聴いても、特段の感慨は浮かんでこなかったのです。
私が、彼の享年と同じ、42歳になるまでは。
↑ 先日42歳の誕生日を迎えた私が、改めてその音を聴いて激しく感動させ
られたのは、この"Within Your Eyes" 。私は…私は、かつてこれ程
までに悲しく、そして美しい旋律を聴いた事はありません。そしてこの曲の
彼のサックスを聴いて確信したのです。彼はおそらく知っていた。残された
時間が僅かであることを。旅立つ日が目前に迫っている事を…。10年経つ
までその事に気づかなかったなんて…。
やりたいこと。成し遂げたいこと。伝えたいこと。数え切れないくらいあった
に違いないでしょう。それなのに、ジョージの奏でるメロディは、まるで真っ
青な空の中で、風を捕まえて舞い踊る鳥のように自由です。
フルレングスでお聴かせできないのが本当に残念ですが、なんとか感受し
て頂きたいですね。これはきっとジョージの、別れの歌だと思いますから…。
★★★★ 収録曲はコチラ ↓ ★★★★
1.Within Your Eyes
2.Exodus
3.Midnight Mood
4.Africa
5.Silent Thoughts
6.Still in Love
7.Smooth
8.Find Your Way
9.Africa(Reprise)
ちなみに、この作品の最終トラック"Africa(Reprise)" には、ジョージ
のSpoken Word(歌詞の朗読)が収められています。
「アフリカはソウルの源。遥かなる旅路への誘い…」
これは…涙なくしては聴くことのできない、ジョージの遺言です。
今頃は…アフリカの青い空で、自由に翼を広げているのかな。
★★★★★★★★★★★★★★★★
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Author:ヤセガエル
神奈川県在住の一般市民(♂)。このブログで、音楽・
オススメ動画・サッカー等のコラムをお届けいたします。
音楽は、主にスムースジャズを中心に、オススメCDのレビューとオリジナル・コンピを。動画はYouTubeから。サッカーは、代表チームのゲーム・レビューをできるだけ前向きに(笑)書き綴っていこうと思っておりますので、生温かく見守ってくださいませ。
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