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♪RUSH / Moving Pictures♪


    1208426867_20080619223018.jpg

           【バンドは、自分、そしてメンバーとの戦い!】

    「コレ、オレらの卒業LIVEでやるから。完コピ頼むな」

    --------------------

    高校2年の冬。当時、アイアン・メイデンのコピーバンドでブイブイいわせ
    ていた少年・ヤセガエルに、ひとつ上の先輩からバンド加入のお声が掛か
    ったのは、なかなか因果な理由からでした。

    「受験の関係でベースのヤツが抜けちゃったんだ。後釜探してたら○○が
    オマエはどうかって言うんだよね。どうする?」

    先輩達のバンドは、ジョニー・ルイス&チャー、ポリス、クラッシュなどのコ
    ピーを中心に、ハイ・テクニックとアダルト路線を標榜する本格トリオ。特に
    ギタリスト兼リーダーのY先輩は、プロを目指して音楽の専門学校への進
    学を決めているテクニシャンでした。

    「やってもイイっすよ。どうせヒマだし」

    そんな返事をした背景には、Y先輩の“オレ様ナンバーワン”的キャラへの
    反発と、私を推薦したY先輩のカノジョ・○○の存在があったからでした。
    …というよりも、このハナシが○○から出てきた時点で、私とY先輩は、男
    として、プレイヤーとして、どちらが優れているかという3ヶ月間の“暗闘”へ
    と突入していったのです。…“元カレ VS 今カレ”という図式で。

    --------------------

    「卒業ライブでやる」ということで渡されたカセット・テープには、アーティス
    トの名前と曲名が書かれたインデックスが、見間違いようのない特徴のあ
    る(懐かしい)筆跡で書き込まれていました。

    "RUSH / Moving Pictures"

    「…なんでアイツが書くかな~( ̄- ̄♯)」

    そして、その中で赤丸を付けられた曲がお題。「オレはもうパーフェクトだ
    から」と、言っていたY先輩の勝ち誇った表情もカンに触ります。
    「上等だ。ラッシュだかなんだか知らねーが、サクッと完コピしてやるよ」

    なかばヤケクソな状態(元カノに未練あり)で、デッキにカセット・テープを
    入れ、スイッチON。 

    

    … ↑ 聴いていただいてます?

    ・・・・・・・・・・。

    ・・・・・・・・。

    ・・・・・。














     (;/д\)








    ・・・・・・・・・・・・。

    …コレ、やるの…?

    …こんなムズカシイの…。

    ・・・・・・・・・・・・。

    …やめましょうよ。こんなん…。

    そんな弱音を吐こうと思って相談に行ったドラムのS先輩は、

    「オレさぁ、この一曲のためにチビタムタム買っちゃったよ。今度のライブの
    目玉だからね!ちょっと難しいけど頑張ってね!」

    Y先輩はイヤなヤツだけど、ドラムのS先輩は自分のテクニックをひけらか
    さない、控え目なイイ人なんです。いっそ嫌なヤツだったら良かったのに。

    --------------------

    もう練習するしかありません。
    今までの経緯はリセットして、当時“至高のプログレ・インスト”と言われて
    いたこの曲に挑戦するしかない。Y先輩も、元カノ○○の存在も忘れてやり
    遂げる以外無い。その決意が固まってから、私はトレード・マークだった
    長髪をバッサリと切り、気持ちも新たに猛練習を始めたのです。

    練習は音の拾い出しから困難を極めました。
    テープを回しては止め、TAB譜を起こしてまた回し、聴き取れないフレー
    ズは何度も繰り返して聴き、またTAB譜に記入して…。この時ほど、スコ
    アの読めない自分を恨んだことは無かったですね。

                       ★★★★★★★★★★★

    テープを渡されて約一ヶ月、私はスタジオでの初合わせを迎えました。

    かなりの練習をこなしたものの、自分的にはかなり不満です。
    時々ミスタッチをしてしまうし、RUSH というバンド独特の“間”のようなもの
    もあり、先輩達に混ざって上手く合わせられるか不安でした。

    「ちゃんとコピーした?オレらのレベル落とすなよ?」

    Y先輩は相変わらず“オレ様ナンバーワン”。同学年だったら頭突きを食
    らわせたいくらいの神経逆撫でキャラです。
    …いや、正直なところ、本当に神経を逆撫でされたのは、Y先輩ではなく、
    その日ナゼか練習について来た、Y先輩のカノジョ(私の元カノ)○○の、
    人を試すかのような意地の悪い視線だったのかもしれません。

    --------------------

    その日の音合わせ一曲目は、さっそく"YYZ" でした。

    演奏が始まり、イントロのユニゾンからAメロ、Bメロ、サビ…。そして丁々
    発止のソロ合戦。普段は控え目なS先輩のドラムも火を噴きそうな勢い。
    楽曲の持つイメージもあってか、スタジオはある種異様なムードに変化
    していきます。
    時々視線の絡み合うギターのY先輩とは、ほとんど戦いでした。男と男の
    意地のぶつかりあいです。一人の女性を介しての。

    --------------------

    演奏が終了して最初に声を上げたのは、見学に来ていた○○でした。

    「スゴ~イ!!こういうのも上手なんだぁ」

    その歓声が、Y先輩ではなく、私に向けられたものだと知った時、私は
    この男と男の戦いに勝利した事を知りました。

    完成度が全く違っていたのです。それはテクニックの差というより、練
    習量の差でした。卒業前の多忙な3年生よりも、2年生だった私の方
    がより多くの時間を費やすことができたんですね。

    「楽器も新しいの買ったんだね。髪型も変わってオトナっぽい~♪」

    その日、練習が終了するまでの2時間、○○は、私が彼女と付き合って
    いた頃の定位置(ベースアンプの真横)に居続け、ドラムのS先輩をハラ
    ハラさせたのでした。

                       ★★★★★★★★★★★

    ところが、その次の練習では状況が一変。
    前回、株を落としてしまったY先輩が一念発起し、ほとんど100パーセン
    トといえるくらいのパーフェクトなパフォを見せると、○○はアッサリとギタ
    ーアンプの横へと移動。私の見ている目の前でイチャイチャし始め(てい
    るように見えた)、今度は私が敗者へと転落することとなりました。

    その後、LIVEの当日までの3ヶ月間、○○は、ギターアンプとベースア
    ンプの間を行ったり来たり。そのたびにバンドのレベルは上昇一途。
    控え目なドラムのS先輩をして、「こりゃぁ、HOT WAVE(神奈川県のバン
    ド甲子園)で優勝できるんじゃないかな?」と言わしめる程になり、男の
    “意地の張り合い”が生んだ副産物に驚いていた様子でした。

    もちろん本番の卒業LIVEも大成功で、「あの時の"YYZ" は最強だった」
    と、半ば伝説化するほどの出来栄えとなったのです。

    --------------------

    そしてLIVE終了後。

    “オレ様ナンバーワン”のY先輩が、私にこんな事を話してくれました。

    「ありがとう!色々あった3ヶ月間だったけど楽しかったよ!最後にいい
    LIVEが出来て、もう思い残すことはなんも無い!ありがとうな!!」

    熱く語るY先輩の瞳は潤んでいました。

    「オマエがベースで良かったよ。○○にも礼を言わないとな」
    「あの…そのコトなんスけど…色々とスミマセンでした」
    「ハハハ。言うなよ。わかってる」
    「・・・・・・・・・・」
    「○○はああいうコだからさ」
    「・・・・・・・・・・」
    「人の気持ちを試すような所あるじゃん?」
    「・・・・・・はい」
    「それで躍らされて上手くなるなら、それもイイかなって思ってたし」
    「・・・・・・はい」
    「オレも、オマエがどんなヤツか知りたかったし、自分のカノジョが、
    ちゃんとした男と付き合ってたかどうか、オレは気にする方だからさ」
    「・・・・・・・・・・」
    「まあ、納得した。オマエで良かったワ」

    “オレ様ナンバーワン”のY先輩は、実はちゃんとしたナカナカの男
    だったのです。そういう面をあまり出さなかっただけで。ああ…負け
    かな、本格的に。そんな風に思いましたね。
    私も先輩に思っていたことを言いました。

    「…オレは…その~」
    「ん?」
    「逆に、Y先輩が、○○を大事にしてくれるのかどうか、そっちの方を
    心配してたんです。ナマイキなようだけど」
    「おう!そー来たか!やっぱオマエはイイ奴だな」
    「イイ奴・・・・・・・・・・ッスかねぇ」
    「でもその心配は要らねぇから」
    「ははは・・・・・そうみたいスね」
    「あ?いや、そうじゃなくて」
    「はい?」
    「オレがどんなヤツかは問題じゃなくなったってコト」
    「へ?」
    「○○はオレのカノジョじゃなくなったから」
    「はァ!?」
    「なんだ。やっぱ知らなかったか。今度から○○の定位置はあそこ」

    Y先輩の指差した場所は、熱演が繰り広げられたLIVE会場の中央、
    チビタムタムが取り付けられたドラムセットでした。

    「女っていうのは魔物だな。今はオレもオマエの立場になったぞ」
    「・・・・・・・・・・・」
    「これが卒業LIVEじゃなかったら、Sに頭突きを食らわしてるな」
    「・・・・・プッ!」
    「忘れろ!オレ達は“島”みたいなもんだったんだ。羽を休める為の」
    「わはははは!渡り鳥じゃないんだから」
    「ハハハハハ!」

    そこには、同じ苦労(?)を背負ってきた人間だけが知る、ある種の
    シンパシーが生まれていました。

                       ★★★★★★★★★★★

    先輩たちの卒業式の日。ギターのY先輩からは、「コレでテクニック
    を磨け」と、CASIOPEA"Mint Jams" を。ドラムのS先輩からは、
    「オマエらさ~、ホントに良くガマンできたよな~。尊敬するヨ~~」
    という、早くも○○との付き合いに消耗し始めていることを窺わせる
    泣き言とも賞賛ともつかない言葉をプレゼントされました。

    彼らが今、どこで何をしているのかは判りません。
    でも、元気にしていたらイイですね。○○も含めて。(^-^)

    …と、いうワケで、長々と昔話にお付き合いいただきまして、誠にあ
    りがとうございました!(今日はアルバム・レビューは無し!)
    最後に、収録曲と、Amazon へのリンクを貼っておきますので、よろ
    しければ覗いてみてくださいね!

                ★★★★★ 収録曲はコチラ↓★★★★

                                      1.Tom Sawyer
                                   2. Red Barchetta
                                             3. YYZ 
                                        4. Limelight
                                     5. Camera Eye
                                      6. Witch Hunt 
                                       7. Vital Signs


   

                  ★★★
★★★★★★★★★★★★★
             

                      ご訪問ありがとうございました!

                「レビューより面白かった!」という奇特な方、
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コメント(転載)


こんばんは!
なんという青春ストーリー!

僕もバンド組んでいたけど、
これほど華やかな思い出はないなぁ。
うらやましいっす。(^-^)

お恥ずかしながら、RUSH初めて聴きました。
かっこいいですね♪♪

ライム
2008/04/16(Wed)00:28:


To ライムさん
我が友・ライムさん、こんばんは♪(・∀・)
コメントありがとうございます!

なるほど、今思えばあの頃は華やかだったかもし
れませんねぇ。当時は結構キツイものがあったん
ですが(笑)。

ちなみに、ここに登場する○○ちゃんは、拙ブロ
グ記事("Chicago 16"、"Carry on")に出てく
る女性と同一人物です。苦労しましたです、ハイ。

さて、この作品についてもう少々述べさせていた
だくと、たぶんコレ、ライムさんもお気に入られ
るんじゃないかと思いますよ!
"YYZ"以外は全て歌モノで、メロディは美しく、
リズムパートは恐ろしく複雑でスタイリッシュ。
RUSHのアルバム史上最大のヒット作であり、最高
傑作と言われています。(まだ現役!)

もしお時間があったらYouTubeで検索して
みて下さい。特にオススメなのはリオで行われた
LIVE映像で、この"YYZ"も演奏しています。
オーディエンスの盛り上がり方もハンパないんで
ゼヒゼヒ!(・ω・)b★★★★★

ヤセガエル
2008/04/16(Wed)23:21:


SIMONE
ヤセガエルさん、そんなことがあったんですね・・・(T_T)
あまりにドラマティックで、暫くなんて言っていいか分からず、放心状態でした。

ヤセガエルさん程のイケメンで、心も優しい男性をフル女性が存在したなんて、私にはちょっと理解が出来ません。

それで、よく考えてみたんですけど、この2つ前のポスト♪JOE McBRIDE / Texas Hold'em♪
も読んで思ったのは…

もしかして彼女は、押し倒して欲しかったのでは?と…。(-_-

ちょっとじれったいのが我慢出来ない女性もいますからね。
(私ならこちらから押し倒すけれど…。。)

だけど、よっぽど魅力的な人だったのでしょうね。彼女。
このポストを読みながら、このブログの左にも出てるボズ・スキャッグスのアルバム、ミドル・マンから、「SIMONE」(シモン、僕の心をもてあそぶ)が耳元で流れて来るようでした。

もしかして、そんな彼女を狂わせてしまったのは、他ならぬヤセガエルさん…なのかも知れませんね♪

Kanafu Marie URL 2008/04/17(Thu)04:36:


To marieさん
私の歌姫・marie師匠、こんばんは!
ようこそおいでくださいました♪(・∀・)

いや~、そんなことがあったんですよ。高校時代
は。ホント…若かったですねぇ(笑)。

○○ちゃんは私にとって、まさしくボズの
"Simone"そのままの存在でした。
高校の3年間のうち、1・2年のほとんどは、彼
女の支配下(笑)にあったと言っても過言ではな
いでしょう。

付き合いだした頃は、「お前のカノジョ、すっげ
ー美人じゃん!果報者め!」と嫉妬され、
別れたら別れたで、「お前、すっげーバカなんじ
ゃねーの!?」と半ば本気でバカにされ、
別のコを好きになったらなったで、「私……○○
ちゃんには絶対勝てないから…」と、あり得ない
理由で(他にも理由があっただろーけど!)付き
合いを断られ…。マジ大変だったでござるよ。

ちなみにドラムのS先輩とは、(私が)高校を卒
業した後も2年ほど一緒にバンド活動をしてました。
そして、日吉のヤマハでmarsさんのお兄さんと接
近遭遇したんですね。二人して。
最近気付いたんですが、実はその時の様子が、な
んとカセットテープに録音されておりました。

「ぎゃ~!こっち見るな~!」

とか言ってます。つまり本家に聴かせられるレベ
ルに達していない!恥ずかシ~!というコトで。
面白いつながり方をしてますよね~。

そうそう、marie師匠!
ワタシはそんなイケメンちゃいまっせ。
当時も今も。(苦笑)
○○ちゃんは、ただ歩いてるだけで芸能プロから
スカウトされまくるほどのコでしたけどね。

・・・・・・・・・・。

・・・・・・・。

・・・・。

…押し倒しておけば良かった…やっぱ…。
(少年はチュ~止まり orz)

ヤセガエル
2008/04/18(Fri)00:29:

テーマ : 思い出の音楽    ジャンル : 音楽

 

 



Comments
何て
ソソる話なんだ~!
ツイッターで流しても良かですか?
(ていうか)この後流しちゃいますけど(爆)
代償として?応援ポチをしましたけど、無効なリンクって出ちゃいましたね..
○○ちゃんの他の記事も気になるわ~!w
To amariftさん
amariftさん、はじめまして(ですよね?)。
拙■BoneyFrog Blog■へご来訪+コメントいただき
まして誠にありがとうございます!

かなり前の記事なので、リンクがいくつか死んで
ましたね。新たに試聴用のYouTube動画と、ラン
キングへのリンクを新たに貼り直してみましたので
お試しくださいませ♪

そうそう、○○ちゃんは、私のその後の女性観
(『男たるものドMであれ』)を完成させたキー
パーソンになりましたね。ある意味、その後の
音楽観をも支配した事になるのかもしれません。

そして・・・・・・・・・・・・・・・あれから時は流れて
ほぼ30年(きみまろ口調)。
30年経っても、○○に植え付けられた(ほぼ)ドMな
感性は変わらずに私の中で生き続けていますw

そーですか、ツイッターで流されちゃいましたか。
こんなドMなストーリーを皆様に・・。ドMの血が
騒ぎますw


 

 

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Author:ヤセガエル
神奈川県在住の一般市民(♂)。このブログで、音楽記事、音楽機材、星空や夜景の話題をお届けいたします。

音楽は、主にスムースジャズを中心にオススメCDのレビューを。音楽機材は、趣味のDTM・DAW、ベース、ギター、サックス等を取り上げています。
流星群情報も定期的にUPしていますので参考にしてくださいね!

 
 
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