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【少年の日々よ、永遠に】
『三つ子の魂百までも』というワケではありませんが、若い頃、とりわけ
十代の頃に夢中になった音楽は、その後の音楽的嗜好を形成する上
での“芽”、あるいは強固な“根”となっているようです。
私の場合、今でこそ、やれフォープレイがどうだとか、ポール・ブラウン
の楽曲作りの傾向だとか偉そうに講釈を垂れていても、十代の頃はと
いえば、胸まで伸びた長髪に、鋲付きのアクセ、ピチパツのパンツ に
ブーツという、実の親をして「アレはウチの息子じゃありません」と人前
で言わしめた程の不遜なファッションで街を闊歩していたものでした。
そのファッションのお手本となったのは、言うまでもなく、その当時に聴き
まくっていたアーティストたち。すなわち、アイアン・メイデンやジューダス
・プリースト、オジー・オズボーンやスコーピオンズといったヘヴィ・メタル
・バンドだったワケですね。私はその頃、ちょうどバンドを始めた時期だっ
たこともあって、それこそ朝から晩まで爆音三昧。彼らの発する太く重た
いサウンドは、憧れであり、夢であり、目標だったのです。
しかし、高校2年の終わりごろ、日本のフュージョン・シーンが活況を呈し
始め、それまでヘヴィ・メタル一辺倒だった私にも転機が訪れました。
一年上の先輩達に混ざって、テクニック志向のバンドへ参加することに
なった私が、「もう若くはないのサ」とばかりに髪を切り(いちご白書か)、
カシオペアやプリズムのコピーを始めるようになると、いつしかメタルへ
の執着は薄れ、鋲付きのリストバンドはチェーンのブレスレット(笑)へ、
ピチパツの皮(合皮)パンツはシルエット重視のチノ(笑)へとシフト。それ
からの25年間、あれほど憧れたメイデンの新譜も、新しく出現した有望
アーティストも完全に視野から外れ、ヘヴィ・メタルという音楽は私の中
から消失していった・・・・・・・・・・かに見えました。
・・・・・・・・・・
そのアルバムの洗礼を受ける前までは。
↑ 今年リリースされた新鋭ヘヴィ・メタル・バンド、ブレット・フォー・マイ・
ヴァレンタインの2ndアルバム、"Scream Aim Fire" 。そのオー
プニング・トラックの試聴サンプルです。
いや、コレを初めて聴いた時は私、最高に嬉しくなりましたね。
往年のメタル・ファンの大多数は、おそらく私と同じ感覚を抱くんじゃな
いでしょうか。すなわち「懐かシー!!(T∀T)」ってなカンジで。
ツイン・ギターのハモリ具合。要所で楔となるユニゾンでのキメ。曲中に
は複数のリズム・パターンがフェイズごとに展開され、歌メロの輪郭は
鮮明かつキャッチー。速射砲のような2バスとスクリームこそスラッシュ
系の要素を感じさせるものの、その硬派なスタイルとアグレッシヴな世
界観は、あのアイアン・メイデンやサクソンといった、正統派ブリティッシ
ュ・メタルのそれ。私にとってはノスタルジーの対象だったんですね。
そして再発見しましたよ。自分の魂の奥底に眠っていた“激情”を。
Author:ヤセガエル
神奈川県在住の一般市民(♂)。このブログで、音楽記事、音楽機材、星空や夜景の話題をお届けいたします。
音楽は、主にスムースジャズを中心にオススメCDのレビューを。音楽機材は、趣味のDTM・DAW、ベース、ギター、サックス等を取り上げています。
流星群情報も定期的にUPしていますので参考にしてくださいね!
コイツは凄いです!!がっつりハートを掴まれましたよ!!
僕も昔、金髪ロン毛だったんです。
「Scream Aim Fire」…ぶっ飛んでますね!
そして、このメロディアスさ。
何よりも、メンバーの写真がカッコいい!!
ちょっと今風ですね。
音楽はジャンルを超えてイイものはイイ!
結局はそういうことなんですよね♪