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♪JOE SAMPLE / Sample This♪

sample this 00

【名曲転じて超名曲となりぬ】

「演奏家は作品が全て。その時の演奏が全てなのよ」

私が幼少の頃通っていた(美人)ピアノ教師の尊い教えです。

レッスンの時、思ったように指が動かなかった時、あるいは、練習不足で演奏がままならなかった時、言い訳する私に向かって、先生はよくそう言って(優~しく)叱ったものでした。

すなわち、発表会の本番などで、自分の作品(演奏)を聴く不特定多数のお客さんは、私が普段どのくらい練習しているとか、どのくらいキャリアがあるとか、その日の調子の良し悪しとか、全く判らないし知りようもない。だからその作品でしか評価ができないし、その評価が全てであると。
また、その作品に一旦評価が下されたら、「本当はもっと出来ます」などと言っても認められないし、そんな言い訳はしてはならない・・・・・。
美しい先生の唇から発せられる厳しい言葉から、私は陶酔と共にある種の“悟り”を感得したものでした。(『マゾヒズムの発明』:ジョン・K・ノイズ

そしてこの尊い教え、演奏家としての心得は、その後何年経っても私の体内で留まり続け、自分で楽曲を作り始めた10代以降も変わらずに生き続けたのです。(ちなみにこの美人教師とのトホホなエピソードはコチラ

しかしながらこの『やり直し不可』の教え、たいした才能も持ち合わせていない私にとってはなかなかキツイものがありました。
たとえば、バンドをやっていた高校時代、膨大な時間を費やし、心血を注ぎ込んで製作した(自称)フュージョン大作が、披露したバンド仲間から、「カッコイイじゃん。アニソンみたいで」と一刀両断されても、「いや・・・・アニソンは無いから」などと言い訳は出来ないし、大人のムード溢れる(自称)ボサノバ楽曲を、「インスパイアされたのか?? 細川たかしに」などと想定外の反応を被っても「そうだ。ファンなんだ」とヤケクソ気味に受け入れてきたワケです。

そして、その、アニソンだの、細川殿下だのと評された作品を、仲間内とはいえ一度「完成品だ」と言って披露した以上、これを引っ込めたり、手を加えることは私の女王様…じゃないや、ピアノ師匠の教えに背くもの。『演奏家にはやり直しも言い訳も無い。その作品がすべて』という教えは、私の中では、ダイヤよりも硬く、鉄よりも重い法典となっていたんですね。ですから、そのまま演奏しましたよ。ライブで。アニソンも殿下も。

で、その教えは必然的に私の芸術観となり、反作用として、ライナーノーツで製作意図を語るアーティストや、『メイキング・オブ・ナントカ』といったサブ・コンテンツ、あるいは、やり直しの最たる手法であるセルフ・カバー作品といったモノには、「それってアリですかい??」的な懐疑の眼差しを向けるようになっていたのです。・・・・・この作品に出会うまでは。

sample this 01

ジャズピアニスト、JOE SAMPLE(ジョー・サンプル)のセルフカバー・アルバム、"Sample This"

'60年代のジャズ・クルセイダーズ時代から、'70年代前半のクルセイダーズ、同'70年代後半から現在に至るソロ活動で、ジャズ・フュージョン界を牽引してきた大御所ピアニスト、ジョー・サンプル。
そのサンプルさんが、過去に発表した数々の名曲を「さァ、どうぞ。これがワタクシです(Sample This)」と、改めて再提示する必要があるの?サンプルさんともあろう御方が、“やり直し”作品集を出すってどうなの?それはアレですか?ワー●ーさん辺りのオトナの事情でしょうか?・・・・と、邪推したリリース年の'97年から13年が経過し、ふたたび出合った中古CDショップ。お手頃価格だったこともあり、「まぁ、たまにはベストもいいかな?」程度の気持ちで購入して、聴いてビックリ、大後悔。



「やっぱイイ曲はイイ!あの時買えば良かったじゃん!( ´ д`)」

そう、その正体は、“オトナの事情”などとは全く交わらないベクトルで作られた、正真正銘の“ジョー・サンプル作品集”だったのです。

上のプレーヤーの再生ボタンをクリックされた方はお聴きいただいているであろう、'76年、クルセイダーズのアルバムから"Free as The Wind"。この曲だけでもお解かりいただけるでしょう。
すなわち、これらの楽曲が誕生してから約20年、サンプルさんは、常にこれらを演奏し、傍らに置いて見守ってきたわけです。親が子供の成長を愛でるように。多くの賞賛と艱難の中で、自分と共に成長した楽曲を、“オトナの事情”やら“懐かしのあのナンバー”的なノリで取り出したワケでは決してなく、60歳を2年後に控えたこの時期、多くのファンや、これから自分の音楽世界へ足を踏み入れようとしている新規ファンに向けて、“今ここに存在している自分(Sample This)” をリアルに知らしめたい。そして、「私の息子たちはさらに立派になった」と、誇りをもって伝えたい。そんな熱いメッセージが伝わってくるのです。

sample this 02

サポートするメンバーは、プロデューサーのジョージ・デュークを始め、“名手”ディーン・パークス(G)、“ドンシャリ低音王”マーカス・ミラー(B)、“神様”スティーブ・ガッド(Ds)、“祭りじゃい”レニー・カストロ(Pr) らのフュージョン界の錚々たる重鎮たち。
さらに、ジェイ・アンダーソンありーの、ダイアン・リーヴスありーの、デニス・ローランドありーの、エヴァレット・ハープ(個人的にファン)ありーの、ヒュバート・ロウズありーので、そのパフォーマンス、その愛の深さ、緻密さ、躍動感は文句のつけようなど無く、私の女王様…じゃないや、ピアノ師匠の教え(やり直し不可)にも、「例外があるんじゃないでしょうか」と心の中で呟いてみたりして。( 『奴隷解放宣言』 : 著作 アンナ・スプロウル・翻訳 茅野美ど里

いずれにしてもご来訪の皆様、これは名盤ですよ!(・∀・)b 
ワタシ的には星4.9個!個人的に思い入れのある、'83年リリース作品"ROLES" から一曲収録されていたら文句なしの五つ星です!
もし皆さんがこの作品を未所持で、どこかで入手するチャンスが巡ってきたのなら、迷わずゲットしちゃってください。きっと納得していただけるであろうと、ワタクシ確信しております。

★★★★★★ 収録曲はコチラ ↓ ★★★★★★

1.  Rainbow Seeker Ⅱ
2.  I'm Coming Back Again
3.  Carmel
4.  Night Flight
5.  Chain Reaction
6.  Soul Shadows
7.  In All My Wildest Dreams
8.  Free as The Wind
9.  Snowflake
10.It Happens Everyday
11.Street Life
12.Put It Where You Wait It
13.Fly With Wings of Love
14.Melodies of Love
15.Shreveport Stomps



★★★★★★★★★★★★★★★

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ありがとうございました!
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テーマ : JAZZ    ジャンル : 音楽

 

 



Comments
「熟成」
ヤセガエルさん、こんばんは。

良い趣味ですねー。私もこれ、大好きです。
全盛期のJoeの作品は当然好きなんですが、一時期聴いていませんでした。
この作品は、曲目とメンバーで購入して、大正解でした!

奇をてらった再演でもなく、オリジナルの焼き直しでもなく、数十年の「熟成」を感じさせる、見事な作品に昇華されていると思っています。

文句無しの、傑作!!
To Apolloさん
Apolloさん、いらっしゃいませ!
ようこそお越しくださいました♪

…と、申しましょうか、なんてこった。
あんだけダラダラ長文を書き連ねて、最後まで
適当な表現が思い浮かばなかった所に、Apollo
さんの、このアルバムに最も相応しい『熟成』と
いう表現。その一言が決定版ですね。
『熟成』。お見事です。

私、この作品を聴いて、音楽も生き物なんだな
~と、改めて実感しました。また、音楽に『命を
宿す』という、サンプルさんの芸術家としての凄
味を今更ながら実感した次第です。

これからは、カバー集も色眼鏡で見ることなく、
どんどん聴いていこうと思います(師匠の教え
は守りますが)。
うわぁ!
こんなのがあったんですね!
Joe Sample大好きです!!聴いてみると、なるほどGeorge Dukeのプロデュースだなぁって…。。
Joe とDukeの融合・・・。力強さの中にキラリと光る音楽センス。何度も何度も繰り返し聴いてしまいますね。
私も探そうっと!
ヤセガエルさん、教えて下さってありがとうございます。(^^)
To Kanafu Marieさん
marie師匠、ようこそおいでくださいました!
コメントありがとうございます♪

そーなんですよ。こんなのがあったんです!
…と申しましょうか、私も13年ぶりに再会するまで、
頭の隅っこに追いやっていたんで(ひでぇ)、偉そう
に語れる立場ではないんですケド…。

で、作品の方は、もォ、お聴きの通りの傑作です。
どの曲のどの部分を取り出しても、演奏者の汗が
飛んでくるんじゃないかっつーくらいにヴィヴィッド
です。
私はジョージ・デュークの世界へあまり接点が無か
ったのですが、過去のジョー・サンプル作品を聴き
慣れた耳に、今回のジョージ・デューク発のアプロ
ーチは非常に鮮烈で、その広大なデューク・ワール
ドの一端を覗き見た気がしています。

今度はデューク作品も手を出してみようかな~。
素晴らしい!
ヤセガエルさん、こんにちは。
すごすぎて鳥肌立っちゃいましたよ~。かっこいい!

私はこの79年のCarmelはリアルタイムで聴いたことがあります。
ちょうどそのころフュージョンに目覚めたころで、当時高3のとき音楽の先生が 
「この曲聴いて感想書きなさい。」 って言って聴かせてくれた。
その時の感動は忘れられません。やっぱ鳥肌ものだった気がします。
その時から私も彼のファンです。
しかし最近はちょっと忘れてました。

また聴いてみようかなと思います。ヤセガエルさん、ありがとうございます。
これ、マジいいですね。ジョージ・デュークも大好きですし。。購入しようかなと。
To poohさん
poohさん、いらっしゃいませ!
ようこそおいでくださいました♪

トリハダもんでしょ~??(⌒ω⌒)
ワタシも、"Carmel"の前奏からイントロに移る
部分でゾワワ~と来ますよ。

しかし、音楽の授業で"Carmel"を取り上げるだ
なんて、なかなか“通”な先生ですね。さらに、
そこでストライク判定したpoohさんもなかなか。

ちなみに私が初めてサンプルさんの音楽に触れ
たのは、'82年の"The Hunter"ですから、ファン
歴に関してはpoohさんの方が少し先輩ですね。
この作品にあるマーカス・ミラーのベースをかな
り練習しましたね。高校2年の終わり頃かな?
懐かしいッス。( ̄ω ̄)・・・・

"Sample This"の収録曲は、いずれも甲乙つけ
難い名曲揃いなんで、ファンなら買って後悔する
ことはありません(←言い切った!)。poohさんに
とっても愛聴盤になること間違いないです(←言い
切った!)。ぜひ入手してくださいね!


 

 

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PROFILE

ヤセガエル

Author:ヤセガエル
神奈川県在住の一般市民(♂)。このブログで、音楽記事、音楽機材、星空や夜景の話題をお届けいたします。

音楽は、主にスムースジャズを中心にオススメCDのレビューを。音楽機材は、趣味のDTM・DAW、ベース、ギター、サックス等を取り上げています。
流星群情報も定期的にUPしていますので参考にしてくださいね!

 
 
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