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♪BILL CHAMPLIN / RUNAWAY♪

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【あの時その手を離さなければ】

人の歴史の中には“分岐点”となるポイントがあるものです。

大きくは、進学・就職・結婚といった、人生を左右するポイント。小さくは、日々の生活における、着る物・食べる物の選択や、乗る電車の時間・車両の選択。ヘアスタイルのアレンジはどうする?リップグロスはジューシー系?それともセクシー系??出勤後の朝イチトイレは手前?奥?それとも個室を使う?たまにはあの気分の悪い部長さんにお世辞の一つでも言ってみる?それともいつものように目を合わせないように一日過ごす?絶対にムリだとは思うけど受付のメグミちゃんを飲みに誘う??いつものように「お疲れ様です」で済ます?…てな具合(どんな具合だ)。

つまり、よくよく見れば、人は一日の全ての瞬間で、意識・無意識の内に様々な選択をしながら歩んでいるのです。その選択が分岐点となるポイントとも知らずに。そして、後になって後悔することも多々発生します。いつものように「…お疲れ様です」で済ませたばっかりに、こともあろうにあの気分の悪ィ部長さんにメグミちゃんを拉致られちゃったりとか。( 『敗者の論理 勝者の法則』 : 増田俊男著 : プレジデント社刊 )

『もし、あの時、別の道を選んでいたら』。

過ぎ去った“時”は決して帰っては来ないし、歴史にタラレバもレバニラも無いけれど、『もし、あの時…』と、思わず何度も振り返ってしまう印象的な出来事は、きっと誰にでもあるのではないかと思います。

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1982年。高校一年生の夏の終わり。夕暮れ時。
先に進むか、終わりになるか、微妙な関係のまま付き合っていた当時のカノジョと、ウォークマンのイヤホンを半分コしながら聴いたビルの歌。

目の前を静かに流れる川のせせらぎと、穂を見せ始めたすすきの上で羽を休めるたくさんの赤とんぼ。オレンジ色の地平線。白い飛行機雲。早足で染まり始めた紺碧の空の下、同じ色のブレザーを着た私とカノジョは、手を繋ぎながら、その景色の一部に溶け込んでいました。

-----------------------------

「ねぇ、ヤセくん?」
「・・・・・うん」
「これからどうする?」
「・・・・・・・・」
「ウチに・・・・・帰る?」
「・・・・・・・・・・・・」
「私たち・・・これからどうなるのかな」
「・・・それは・・・」
「・・・・・・・・・・・・」

-----------------------------

知っていました。

その日、カノジョの家には誰もいないこと。誰も帰って来ないこと。

制服の左側の内ポケットには、覚えたてのタバコと、岡本●研ゴムのベストセラー商品。 そのすぐ隣にカノジョの右肩。レモンの香りのフレグランス。絡まりそうなイヤホン。ビルのラブソング。

微妙に停滞した関係を打ち砕く絶好のチャンスを前に、私は、その時、生まれて初めて“男”としての決断を下そうとしていたのです。

「そっちの家に行こう」

繋いだ手を強く握って、その自分の意志を表そうとしたまさにその時。彼女の背後に白い自転車が止まったのです。



「キミたち高校生?こんなところで何してるの?」

意表を突かれなかったら、それほど狼狽することは無かったでしょう。白い自転車を見ても。そこに腰掛けている青い制服や、その制服の腰にぶら下がっている物騒なグッズが視界に入ったとしても。

しかし私は、そのおまわりさんの登場する直前まで、その後カノジョの家で行われるであろう、あんなコトやこんなコトを、それはもうチカラいっぱい想像していたのです。やましいコトだらけだったのです。

私は、思わずカノジョの手を離し、制服の左胸を庇ってしまいました。

「ちょっとキミ。何か隠してるね」
「いや、別に・・・・」
「あとで名前と住所聴くからね。まずポケット」
「えッ!?コレは・・・その・・・」
「いいから。中にあるもの出して。ゆっくり」

-------------------------

それですべては終わりました。

あの時その手を離さなければ、彼女の手を握ってさえいれば、口頭での注意くらいで済んだかもしれないのです。

しかし歴史にタラレバもサラダバーもありはしません。私は左胸の内ポケットから取り出した二つのブツの為に、その場に居合わせた二人から大きな不興を被ることとなったのです。

「いかんなぁ、キミ。タバコはいかんなぁ」
「ヤセくん!なんでそんなもの(オカモト)持ってるの!?サイテー!」

-------------------------

その後のことは、もう語る気力はありません。お好きに想像してください。
まぁ…今となっては忌まわ…懐かしい記憶ではありますけどね。

本日は、その時(白い自転車が現れる直前まで)に聴いていたナンバーを皆様におすそ分け。気に入っていただければ幸甚。



★★★★★★★★★★★★★★★

BILL CHAMPLIN
/ RUNAWAY (1981)

1.  RUNAWAY
2.  ONE WAY TICKET
3.  SARA
4.  TONIGHT TONIGHT
5.  TAKE IT UPTOWN
6.  SATISFACTION
7.  STOP KNOCKIN' ON MY DOOR
8.  GOTTA GET BACK TO LOVE
9.  WITHOUT YOU
10.THE FOOL IS ALL ALONE




★★★★★★★★★★★★★★★

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テーマ : 80年代洋楽    ジャンル : 音楽

 

 



Trackbacks
AOR色のもっとも濃いビル・チャンプリンのセカンド・ソロ・アルバム AORが好きな方であればお馴染みのビル・チャンプリン。 1960年代からサンズ・オブ・チャンプリンを率いて活躍し、1977年にバンド解散後、翌年ソロアルバム「独身貴族」を発表。このファーストもなか...
Comments
素敵なエピソード
おはようございます。
一般的にはマイナーな、この素晴らしいAORアルバムに、そんな素敵な(??)エピソードをお持ちとは・・・、ある意味お幸せかもしれませんね。
(AORを聴いていた(聴かされていた??)彼女もスゴイ)
この当時のAOR系アルバムはいいものが多いですね。
女性は、ドライ。
ヤセさん、こんにちは。

素敵な想い出ですねー。羨ましいです。
けれども、こんな想い出を大切にするのは、男だけって言われますよね。
女性はドライなので、記憶の彼方に葬り去るんだとか・・・。

この時の彼女もヤセさんと同じように、素敵な想い出として記憶しておいてくれたら、とっても嬉しいことですけど。
To 240さん
240さん、いらっしゃいませ!
ご来訪+コメントありがとうございます♪

トホホなエピソードはともかく、こんな素晴らしい
作品や楽曲をリアルタイムで楽しめたのは、本当に
幸せでしたね。カノジョとも…共有できたし(苦)。

その当時のカノジョは、AORとか洋楽はあまり興味が
無かったようで、私にムリヤリ合わせてくれてまし
た。エライもんです。
もっとも私も、カノジョが大好きだったオフコース
とかチューリップをムリヤリ(笑)聴いてましたから
“お互い様”だったんですけど。

あの頃に「戻りたい」とは思いませんが、昨今は、
あの頃のようなロマンティックな楽曲は確実に減り
ましたね。その事だけは残念に思います。
第3次AORブーム、来ないスかねぇ…。
To Apolloさん
Apolloさん、こんばんは♪
ようこそお越しくださいました!

そうそうそう(笑)。そうなんですよ。
女性は未来へ。男は過去へ。
ドライな女。ウェットな男。
これはもう定説というか常識ですかね。

私は、当時のカノジョの顔や姿をハッキリと思い出せ
ますけど、相手はゼンゼン覚えてないだろうな~。

・・・・・・・・・。

・・・オカモトの件を除いて・・・。

・・・・・・・・・。

それはさておきビル・チャンプリン。
このリイシュー版は嬉しかったですね。

昨年の発売以降もコンスタントに売れているようで、
リピートもあるようです。
Apolloさんもゼヒ。甘酸っぺー“あの頃”に戻れる
かもしれません。…男だから(苦)。
思い出と David'S Soundは似合う
そうか、Bill Champlinも David Fosterのproduceうけていたのですね。「思い出」Davidの音は似合う?のでしょうね。ちょっと70年代の香りを残した81年の傑作ですね。

紙ジャケット仕様の高音質CD昨年発売されたんですね。
To 五郎兵衛・風来坊さん
五郎兵衛さん、いらっしゃいませ!
ようこそおいでくださいました♪

そうですそうです。そのデヴィッドさんです。

この頃は、第一次AORムーヴメントの全盛期で、
デヴィッド・フォスターやジェイ・グレイドン
ら、L.A.のミュージッシャンが、非常にロマン
ティックな楽曲を送り出していましたね。

この作品は、最初のCDは廃盤となり、異常な高値
で取引されていましたが、昨年ようやくリイシュ
ーされて、買い求めることができました。

最近またリイシュー爆発が起きてるようで、今度
はフュージョン系の作品が多くリリースされてい
ますね(ベイクド・ポテトとか)。
おカネが足らないっすわ~。( ̄∀ ̄;)


 

 

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PROFILE

ヤセガエル

Author:ヤセガエル
神奈川県在住の一般市民(♂)。このブログで、音楽記事、音楽機材、星空や夜景の話題をお届けいたします。

音楽は、主にスムースジャズを中心にオススメCDのレビューを。音楽機材は、趣味のDTM・DAW、ベース、ギター、サックス等を取り上げています。
流星群情報も定期的にUPしていますので参考にしてくださいね!

 
 
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